Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

2017年外交白書の発表

 

2017年11月23日

 

マルコム・ターンブル首相とジュリー・ビショップ外務大臣、スティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣は2017年11月23日、連名で以下の声明を発表した。

 

2017年外交政策白書は、この14年間で初めてオーストラリアの国際関与を包括的に見直したものである。

白書は今後10年間とそれ以降における、オーストラリアによる国際的努力の指針を示すことで、わが国の繁栄と安全を確保するための枠組みを提供する。

わが国が今後も、インド太平洋地域の新興経済国に積極的に関与し続ける限り、地域や世界における機会は計り知れない。これによりオーストラリアは競争力をさらに増し、より多くの待遇の良い雇用を創出、支援できるようになる。また、海外投資の魅力的な受け入れ先であり続けると共に、質の高いモノやサービスを提供する、信頼のおける貿易相手国としての評価を維持できるようになる。

保護主義的機運が高まり、国際ルールに基づく秩序が挑戦を受ける中、私たちの地域や国際社会はますます不確実で競争の激しい時代に突入している。

白書はその中で、私たちがオーストラリアの利益や価値観を増進させ、意思決定の独立を守ると共に、組織の強さや品位を保つべく、外部環境を形成するのを助けるものである。

白書には、以下のような基本目標が謳われている。

  • インド太平洋を安全や繁栄に満ちた、開かれた地域に保つための取り組み
  • 保護主義との戦いや、国民が開かれた、競争力の高い経済からメリットを得られるような政策の堅持を通じた、オーストラリア企業や労働者に対する機会の最大化
  • テロのような脅威の中での、オーストラリア国民に対する安全や安心、自由の確保
  • 全ての国家の権利が尊重されるための、公正なルールと強い協力に基づく世界の推進
  • より安定と繁栄の進んだ太平洋地域の実現に向けた支援の拡大

これらの目標を達成するべく、オーストラリア政府は以下の点を実行する。

  • 2018年ASEANオーストラリア特別サミットの開催や、地域海上安全保障分野のキャパシティ・ビルディングへの投資拡大、二国間関係の強化(ベトナムとの新戦略パートナーシップなど)等を通じた、東南アジアの主要パートナーとしての立場を維持するための努力の強化
  • 太平洋パートナー諸国との共同による、安全保障・法執行訓練を指導者レベルに提供する新オーストラリア太平洋セキュリティ・カレッジの設立など、太平洋地域における経済・安全保障課題への取り組みの強化
  • 災害に襲われた国や地域社会に、毎年100名以上の人道支援の専門家を配置する、新たな民間人派遣プログラム「オーストラリア・アシスツ」の立ち上げ
  • 2020年迄に貿易全体の80パーセントを自由貿易協定(FTA)の締結国相手とする(現在は64パーセント)等、パートナー国を増やすためのFTAネットワークの拡大
  • オーストラリア企業にとっての非関税貿易障壁をより的確に特定し、これに対応するための非関税措置戦略の実行
  • 競争の激しい世界市場に、オーストラリアのビジネスや教育、文化を売り込むための“国家ブランド”の強化

オーストラリアは強い国力を有している。経済は柔軟で競争力があり、成長を続けている。サイバーを含め、防衛・国家安全保障能力は優れており、自由や平等、法の支配のいった価値観を基盤とした社会は、結束と強靭性を備えている。世界への影響力を持つ、地域の大国といえる。

本白書により、政府はこうした力を土台とし、自信や志、目的を持って全ての国民のためにわが国の目標を追求していく。