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在日オーストラリア大使館

保健大臣、雇用・イノベーション大臣共同発表 ― オーストラリアのジャック・ミラー博士 日本国際賞を受賞

2018年01月30日

 

グレッグ・ハント保健大臣とミケイリア・キャッシュ雇用・イノベーション大臣は、以下のリリースを1月30日、共同で発表した。

 

ターンブル政権は本日、免疫学研究への生涯にわたる画期的な取り組みにより、栄えある日本国際賞を受賞したオーストラリア人科学者のジャック・ミラー博士に、祝意を送った。

米国人科学者マックス・クーパー博士と共に今回選ばれたミラー博士は、ウィルスに感染した細胞を攻撃するTリンパ球を発見し、数十年間に及ぶ、生命を守る免疫療法の開発に向けた道を切り開いた。

サイモン・バーミンガム教育・訓練大臣は、ミラー、クーパー両博士に対し、過去50年間にわたる医療研究への類まれなる貢献に、祝福の言葉を贈った。

「私たちは皆、白血病やリンパ腫などの疾患に画期的な治療法を提供する発見を行った、ミラー、クーパー両博士を非常に誇りに思うべきである。」

「これはオーストラリア人科学者による最先端の研究であり、生命を救う治療法の開発をこれまで支えてきた。」

ミラー、クーパー両博士は免疫学研究の先駆者であり、彼らの取り組みは過小評価されるべきではないと、グレッグ・ハント保健大臣は語った。

「免疫系の細胞構成要素を特定する彼らの取り組みは、何千という人々の生命を救ってきただけでなく、新たな発見や治療法の基盤であり続ける。」

日本国際賞は科学や技術、社会、平和、繁栄に著しい貢献を果たした科学者や研究者に与えられると、ミケイリア・キャッシュ雇用・イノベーション大臣は発言している。

「ミラー博士は、オーストラリアの科学者や研究者が世界中で医療研究に果たしている重要な貢献を示す良い例である。」と、同大臣は語った。

免疫学における現代の父と、時に形容されるミラー博士の才能はオーストラリアで広く認められており、2003年には科学的研究での優れた功績が認められ、首相科学賞を受賞した。

「ミラー博士はより最近の2015年、オーストラリア・ニュージーランド科学振興協会(ANZAAS)よりメダルを授与されている。」

ウォルター・アンド・イライザ・ホール医学研究所、及びメルボルン大学の博士であるミラー博士は、日本国際賞を受賞した二人目のオーストラリア人である。それ以前には、1988年にフランク・フェナー博士が、天然痘の根絶により同賞の栄誉を受けている。

国際科学技術財団は毎年、2つの科学分野を日本国際賞の対象としている。今年は資源・エネルギー、環境、社会基盤分野と、医学、薬学分野が指定されている。

受賞者は天皇陛下ご臨席の下、東京で4月に開催される授賞式にて表彰を受ける。