Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

オーストラリア大使館、国際女性デーのイベントを開催

オーストラリア大使館では、イベント・パートナーの協力を得て、国際女性デーを祝うイベントを3月9日(金)に開催します。このイベントでは、オーストラリアのビジネス界で活躍すると共に、サステイナビリティに関する数々の助言を行っているサム・モスティン氏を基調講演者に迎えます。オーストラリア・フットボール・リーグ(AFL)コミッションの一員に女性として初めて選ばれたモスティン氏は今回、スポーツ界で活躍する女性への支援が、いかに企業にメリットがあるのかについて、自身の経験を語ります。「世界中の企業や職場で女性が持つ大きな影響について、祝うことは重要である。地域社会全体を通じて、女性が持つすべての才能や技能が組織にもたらされることにより、社会は大きな恩恵を受ける。国際女性デーを日本で過ごし、オーストラリア女性の経験を分かち合うと共に、日本女性の役割の変化についてより多くを学べるのを光栄に思う。」と、サム・モスティン氏は述べています。

男女平等と女性のエンパワメントは、オーストラリアの外交や開発、地域の安全保障における中心的なテーマです。オーストラリア大使館と豪日交流基金では、日豪タッチフットボール交流や、女子ラグビー交流会などを通じ、女性のスポーツ参加や、スポーツおよび関連産業における女性指導力の発揮を促しています。リチャード・コート駐日オーストラリア大使は、「競技の場から役員室に至るまで、あらゆるレベルでの女性によるスポーツへの関与を、エンパワメントを図る上での優れた手段として推進する。」と述べています。

サステイナビリティや男女平等、経営マネジメント分野の第一人者であるモスティン氏は、今回メラニー・ブロック在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所名誉会頭による「日本人女性および日本で活躍する女性を称賛するプロジェクト」を発表します。このプロジェクトは、オーストラリアのカースティン・ファーガソン博士の取り組み”Celebrating Women”を土台としており、博士は2017年、37か国の総勢700名を超える女性の活躍ぶりをまとめました。

「賢明で才能のある、多くの優れた日本女性に会う機会がある。彼女たちは多くの人々に刺激を与えているが、彼女たちについて多くを聞くことはない。オーストラリアを代表する”Woman in Business”に関するイベントという設定を通じて、日本女性の活躍を紹介し、人脈やコミュニティの形成を行いたいと思う。東京のオーストラリア大使館で国際女性デーに、日本人女性および日本で活躍する女性を称賛するプロジェクトを打ち出すことができるのを、大変嬉しく思う。」と、メラニー・ブロック名誉会頭は発言しています。日本を代表する女性たちの経歴については、4月1日以降、公開されることになります。

モスティン氏による基調講演の後は、松川るい参議院議員とブロック名誉会頭を加え、日豪両国で男女平等をさらに推し進める方法についてのディスカッションが行われます。

国際女性デーのイベントは、Melanie Brock Advisoryと在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所が協力を行っています。

オーストラリア大使館はまた、カナダ大使館が3月8日(木)に開催する国際女性デーのイベント、”現代の職場で活躍/女性リーダーを育てよう”に協力しています。

 

オーストラリアの女性スポーツについて

女性スポーツは、オーストラリアでますます注目を浴びています。多くのスポーツ組織が、理事会役員における女性の比率に目を向けるようになっており、ラグビー・ビクトリアは2017年10月、理事会において女性が半分を占めるようになったと発表しました。ラグビー・オーストラリアは12月、レリーン・キャッスル氏を初の女性CEOに任命しています。

一方競技の世界では、2017年にはオーストラリア・フットボール・リーグ(AFL)全国女子リーグが、オープニング・シーズンで延べ19.8万名の動員を記録しました。これに並行して、オーストラリアンフットボールへの女子参加率は22パーセント、女子クラブチームの数は76パーセント伸びています。2017年には女子クリケット・リーグも3年目に入り、次々と新しい記録を打ち立てています。試合を見た人の数が最大62.9万名となる一方、女性のクリケット参加率も上昇、2016年比で25パーセント増となっています。

女子サッカーの人気もまた、高まっています。今年はオーストラリアの代表チーム、マチルダのストライカー、サマンサ・カー選手が芝生以外でも活躍を見せ、2018年のヤング・オーストラリアン・オブ・ジ・イヤーに選ばれました。また2017年には、初のオーストラリア人女性選手として、国際サッカー連盟(FIFA)の女子最優秀選手賞の最終候補に残っています。