Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

東京2020大会が閉幕:開催国日本に感謝 2032年はブリスベン開催!

オーストラリア、開催国日本に改めて感謝:素晴らしい大会をありがとう

スコット・モリソン首相は印象に残る大会を開催した日本に改めて感謝の意を示しました。

「パラリンピック・ムーブメントを担ってきた全ての方々、この大会に関わって下さった皆さま、そして我々の親友であり今大会の開催国をつとめた日本に、改めて感謝の意を表します。日本は偉業を成し遂げたと思います」とコメントしました。

(写真:日本への感謝のメッセージが込められた、シドニーオペラハウスのライトアップ。ニューサウスウェールズ州政府提供)

 

リチャード・コルベックスポーツ大臣も、東京2020パラリンピック大会は記憶に残るものとなると語り、

「東京パラリンピックは新しい歴史の1ページとなった。私たちは金メダル獲得の瞬間に歓喜したが、我が国のために最善を尽くしたすべてのアスリートの不屈の精神に笑顔をもらい、涙し、そして感嘆しました」と述べました。

ジャン・アダムズ駐日大使は「東京2020大会はこれまでの大会のなかでも特にオーストラリアで大きな注目を集めました」と話し、

「東京大会を開催した日本への感謝を表し、シドニーオペラハウスの帆が象徴的なイルミネーションで飾られたのを見て、とてもわくわくしました」とアダムズ大使は述べました。

「ホスト国として素晴らしい仕事をしてくれた日本に感謝します。世界的なパンデミックという困難な時に、オーストラリア代表選手団は誰一人新型コロナウイルスに感染することなく、全ての競技を終えることができました。これは本当に特筆すべきことです」と改めて謝意を表しました。

 

車いすテニス金メダルのオルコット選手は「ゴールデン・スラム」まであと一勝

車いすテニスに出場し、クアードシングルスで優勝したディラン・オルコット選手は「ゴールデン・スラム」(主要大会全てで優勝すること)にさらに近づきました。

オルコット選手は今年、全豪オープン、全仏オープン、ウインブルドンと連勝し東京大会でも金メダルを獲得。全米オープンに出場するため東京から直接渡米し、メジャー大会完全制覇に向けて調整に入っています。

オルコット選手は東京大会が最後のパラリンピックになることを表明していて、十代の頃に車いすバスケットボール代表として出場した北京から、車いすテニスと2種目合わせて合計4個の金メダルと2個の銀メダルを獲得しました。

「オーストラリアの皆さんが私のこれまでのキャリア、パラリンピック・ムーブメントを後押ししてくれました。私はパラリンピアンとして自身をとても誇りに思っています」とオルコット選手は述べ、

「車いすテニスのトーナメントがあと数大会残っていますが、向こう3年以内のことなので、東京パラリンピックでトップに立てたのは特別なことです」と語りました。

 

カヌーで2個の金メダル、兵士からスター選手となったカーティス・マグラス選手

マグラス選手は東京パラリンピックのカヌー(KL2)でリオに続く金メダルを獲得し、連覇しました。VL3でも優勝し、今大会で2個の金メダルを獲得するという、素晴らしい活躍でした。派兵されたアフガニスタンで爆弾の爆発によって両足を失いましたが、5年後にはパラリンピアンとしてリオのカヌー競技で見事に金メダルを獲得しました。

マグラス選手は自身のSNSアカウントで、日本に感謝のメッセージを投稿しました。

「パンデミックという困難な状況のなかで、素晴らしい大会を開催して下さった日本の皆さまに感謝しています。私たち選手が安全に競技することができたことには、驚きさえ覚えます。“ありがとうございました”」と記しています。

 

自転車のキャロル・クック選手、レース中に負傷し入院、日本の医療従事者に謝意

リオの金メダリストで、東京パラリンピックの女子個人ロードタイムトライアル T1-2で銀メダルを獲得したキャロル・クック選手は、女子個人ロードレース T1-2決勝でレース中に負傷しながらも、途中棄権するまでさらに9キロを走りました。現在日本の病院で治療を受けているクック選手は自身のフェイスブックに、

「家族が私のレースを見ているのを知っていたので、彼らを心配させないためにも起き上がらなければ、、、と思いました。肺が部分的に潰れてしまったような状態で、9キロも走ることがどれほど大変か私はそれほど自覚していませんでした」

「私は順調に回復しており、数日以内に退院する見込みです」

「日本の皆さま、私たちを温かな愛で受け入れ、歓迎して下さり、ありがとうございます。ゆっくり日本を知るためにいつかまた戻ってきたいです!順天堂大学医学部附属静岡病院の医療従事者の皆さまにもとても良くしていただいています。看護スタッフの皆さまからは予想以上のサポートを受け、順調に回復しています」と投稿しました。

 

チーム・オーストラリア、東京大会一番最後のメダルは女子マラソン T54のマディソン・ド ロザリオ選手の金

オーストラリアの東京2020大会での最後のメダルは、女子マラソンT54に出場し、パラリンピック新記録で優勝して獲得した、マディソン・ド ロザリオ選手の金メダルでした。

ド ロザリオ選手は陸上女子800m T53でも金メダルを獲得し、二冠を達成しました。ド ロザリオ選手は2008年(北京)、2012年(ロンドン)、そして2016年(リオ)の各大会で3つの銀メダルを獲得していました。

 

2032年大会はブリスベン開催、皆さまをお迎えするのを楽しみにしています!

オーストラリアは日本からの選手団をはじめ、皆さまをブリスベン2032大会でお迎えすることを楽しみにしています。

3回目の夏季大会開催となる「ブリスベン2032」に向けて、準備はすでに進行中です。 計画では過去の大会開催都市であるシドニー(2000年)とメルボルン(1956年)がサッカーの予選を開催し、オーストラリア全体としての関わりを出す予定です。

ジャン・アダムズ駐日大使は「2032年のブリスベン大会は、持続可能性という東京大会が注力した事に基づくかたちで構成されていくでしょう」とし、

「オーストラリアは東京2020の持続可能で包摂的な大会というレガシーを引き継ぎ、ブリスベン大会の準備を進めていきます」とコメントしました。