Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

豪日交流基金理事会

 

小川 夏子 理事長

任期:2024年8月30日 — 2029年8月30日

国際法律事務所アシャーストのパートナー。日本企業によるオーストラリアでのM&A、合弁事業が専門。

パース生まれ。日本人の両親のもと、文化的アイデンティティを大切に育てられる。日本人投資家と仕事をする家族の友人の勧めで、複雑なオーストラリアの取引やプロジェクトに関して、日本語でアドバイスができる弁護士を目指してキャリアを積む。

アシャーストで28年目を迎え、鉱業やエネルギーの合弁事業などの少数株式保有から始まった日豪ビジネス関係が、現在では不動産、再生可能エネルギー、水素、カーボン・ファーミング、物流、金融サービス・保険、ビジネスサービス、食品・飲料、農業(林業を含む)、小売、医療の分野における完全所有会社へと拡大・多様化してきた過程を「肌で感じる」幸運に恵まれる。

アシャーストの東京事務所で4年間勤務し、その間、在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所の執行委員会でも活躍した。現在も日豪間のビジネスチャンスや繋がりを構築する活動に積極的に取り組んでおり、ビクトリア州日豪ビジネス協会の共同代表、豪日研究センター諮問委員会のメンバーとしても活躍している。

ダイバーシティとインクルージョンの推進者として、現在、豪日経済委員会のジェンダー・エクイティ&インクルージョン小委員会の委員長を務める。2023年に設立された日豪ビジネスウーマンネットワークの創設メンバーの一人でもある。このネットワークはメルボルン、シドニー、ブリスベン、東京、パースで展開されており、日豪ビジネスコミュニティでの機会を模索する女性同士が出会い、支え合う場を提供している。

また、オーストラリアで日本語が話せる有能な弁護士資格保持者を、メンタ−やスポンサーとして支援することで、日豪コミュニティと未来のリーダーを育成することに情熱を注いでいる。

 

アダム・リアウ

任期:2018年8月1日−2025年2月1日

著述業やTVの司会で活躍している。現職に就く前は10年以上にわたり、日豪両国で弁護士として活動した。より最近では、東京のウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社を担当している。

日本での滞在を経て、オーストラリアに帰国後、著述業に関わるようになった。これまでアジアの料理に関する本を6冊執筆している他、The Wall Street JournalやThe Sydney Morning Herald、The Age、The Guardianでコラムニストとして活躍している。

テレビ番組「Destination Flavour」シリーズでは司会を務め、オーストラリアや日本、ニュージーランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、シンガポール、中国を旅して回った。同番組は2017年、AACTAオーストラリア・アカデミー賞で、最優秀ライフスタイル・テレビ番組賞に輝いた。

現在は国連児童基金(ユニセフ)オーストラリア支部の栄養特別大使を務める。2016年には日本政府より、日本食普及の親善大使に任命された。

英語の他、流暢な日本語と簡単な標準中国語を話す。

 

ウェンディ・ホールデンソン

任期: 2020年8月24日ー2026年8月23日

豪州三井物産で、ディレクター兼エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントとして活躍している。
豪州三井物産は、貿易や投資、サービス全般を扱う世界屈指の多角経営企業、三井物産の完全子会社である。オーストラリアでは、鉄鉱石や石炭、ガス、石油をはじめ、食品や穀物、塩、ウッドチップ、発電、機械、鉄鋼製品、化学薬品、技術、金融サービス等を取り扱っている。
これまで官民の両部門で活躍してきた経験を持ち、日本では、総領事兼トレードコミッショナーを務めた。また後者の職務を通じ、オーストラリアの食品サービスやバイオテクノロジー、情報技術、エネルギー分野などに、日本の投資を呼び込む役目を果たした。その後、現在のオーストレード(旧オーストラリア貿易促進庁)の西オーストラリア州・南オーストラリア州・北部準州担当ディレクターに抜擢された。
民間部門では、アーンスト・アンド・ヤングやカルテックス、GHDで要職を務めた経験を持つ。企業の持続的経営には、イノベーションが不可欠と考えており、これらの企業においてもイノベーション・プログラムを強く推進してきた。
また、これまで教育機関の理事会や各種政府委員会にも参加してきた。連邦政府の新コロンボ計画では、支援企業の代表者に名を連ねるほか、三井教育基金では理事を務めている。こうした活動を通じ、特にオーストラリアの若者のアジア訪問を促している。
このほか、オーストラリアの高齢者施設に提供される食事の改善を目指す、マギー・ビール基金理事会にも参加している。
ニュー・サウス・ウェールズ大学で商学修士号、上智大学で学士号を取得している。現在ニュー・サウス・ウェールズ大学の優秀な学部生を対象に、メンターの活動を行っている。

 

 

中村有希

任期: 2021年10月4日ー2024年10月3日

オーストラリアと日本でチョコレートの製造・販売を行うNakamura Chocolateにて、エグゼクティブ・ディレクターを務める。

東京の出身で、北米で暮らした後、オーストラリアに渡った。著名なパティシエであるエマニュエル・モロワ氏の下で修業した後、Nakamura Chocolateを設立。個人経営者として、またショコラティエ—ル、コンサルタントとして、15年間以上にわたりチョコレート製造業に関わっている。2017年には和洋菓子店の本高砂屋と契約し、Nakamura Chocolateを神戸にオープン、以来日本でもチョコレート製造・販売に深く関わっている。

講演や討論会などで人前に立つ機会も多く、日本でのビジネスや女性の起業、食べ物と健康の関係について、メッセージを発信し続けている。

社会学で学位を取得しており、現職に就く前は、半導体の研究・開発に従事していた。

 

カロライン・マクミラン

任期: 2021年10月4日ー2024年10月3日

カロライン・マクミラン名誉教授はニューカッスル大学で7年間学長を務めた後、2018年10月に南オーストラリア州政府首席科学官に就任した。

マクミラン名誉教授は2020年にオーストラリア勲章(オフィサー)、2019年にアデレード大学より名誉博士号をそれぞれ受章している。また2015年には、オーストラリア保健医療科学アカデミー・フェロー、及びオーストラリア王立研究所名誉会員に選出された。さらにニューカッスル大学での任期終了にあたっては、ニューカッスル市及び地域への指導的貢献が認められ、同市長より特別名誉賞を贈られた。

オックスフォード大学で、人文学士号(優秀学位)及び博士号を取得しているほか、ケンブリッジ大学で医療研修を終了し、医療学士号を取っている。

ほかにも、Adelaide Biomedical City理事長やオーストラリア王立研究所理事、オーストラリア科学メディアセンター諮問委員、南オーストラリア州大学連盟会員、豪日交流基金理事など、数々の理事会や諮問グループに関わっている。また、外務大臣に代わり南太平洋大学理事会のオーストラリア代表を務めるほか、Compass Housing Services Pty LtdやDMTC Ltdの理事としても活躍している。

これまでのキャリアを通じて、大学や政府、産業界や地域社会の間でイノベーションを推進すると共に、オーストラリアの経済や環境、社会、文化の健全性に前向きの影響を与える協力関係の構築に力を注いできた。

 

 

ウェズリー・イノック博士(AMCredit Cassandra Hannagan

任期:2023年8月31日ー2026年8月30日

世界的に高く評価されている劇作家・芸術監督。出身地はストラッドブローク島(ミンジリバー島)で、豪先住民クアンダムーカ部族の一員。

クリエーティブ・オーストラリア副会長の他、アナミラ先住民基金共同会長、クイーンズランド工科大学の先住民クリエーティブ産業担当会長(初代)を兼務している。シドニー・フェスティバルの芸術監督(2017〜2021年)以外にも、クイーンズランド劇団の芸術監督(2010〜2015年)として活躍してきた。過去には、コエンバ・ジャラ先住民舞台芸術協会や、イルビジェリ・アボリジナル・トレス海峡島嶼民劇団の芸術監督を歴任した。

2018年開催のゴールドコースト英連邦競技大会では、芸術コンサルタント、演目ディレクター、先住民顧問を務めた。

「The 7 Stages of Grieving」や「Black Medea」等、数多くの著名な先住民舞台演劇において、脚本・監督を手掛けている。日本でも作品が頻繁に上演され、「Stolen」は英語・日本語両言語で演じられている。2006年の日豪交流年に合わせ、「The Story of the Miracles at Cookie's Table」が東京で世界初上演され、パトリック・ホワイト劇作家賞を受賞した。

最近では、「A Raisin in the Sun」(シドニー劇団)やミュージカル「The Sunshine Club」(クイーンズランド劇団)、「The Visitors」(シドニー劇団・ムガリン舞台芸術劇団)の上演を行った。

クイーンズランド工科大学文学部(舞台演劇専攻)卒業。

 

レオニー・ボクステル

任期:2023年8月31日ー2026年8月30日

公務や教育部門、非営利セクターにおいて、戦略的関与を通じたアジアとオーストラリアの関係強化を中心に幅広く活躍してきた。

メルボルン大学に拠点を置いたアジアリンクで、同機関独自のアジアリーダーシップ・プログラムや、アジアに焦点を当てた企業コンサルティング部門の設立を主導した。その後東京に移り、豪日交流基金事務局長を務めた。

帰国後は複数の主要大学で、設立間もない大学同窓会組織や慈善活動の強化を行うチームの統括にあたった。現在も政府や教育機関に対し、校友会事業戦略の策定についての助言を行っている。

フィランソロピー部門で長い間活躍してきた。現在は、芸術や教育、障害支援に関わる民間の基金であるBowness Family Foundationの事務局長として活躍している。

ロイヤルメルボルン工科大学で経営学修士号、モナシュ大学で日本語の人文学士号(優等学位)を取得している。以前は、非営利組織であるMelbourne City MissionやInternational Women’s Development Agencyで副会長を務めていた。この他、現在はメルボルン文部科学省国費留学生同窓会の会長でもある。

最初の日本訪問は、オーストラリアのバレーボールチームの一員としてであった。