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ライフセービング

ライフセーバー(Lifesaver)とは、ボランティアで行うビーチまたはプールの監視員のことで、ライフガード(life guard、beach inspector)はそれを職業として行う人のことを言います。海での活動をしているSurf Life Saving Australiaという団体は世界でも最も大きなボランティア団体のひとつです。1906年にシドニーのボンダイビーチで世界初のサーフライフセービングクラブが発足され、1907年に初めて組織化され、毎年年間平均1万人以上の人々の命を救ってきました。

日本では1982年に 豪日交流基金(AJF) が日本にライフセービングを紹介し、日本ライフセービング協会という組織が発足されました。

現在オーストラリアには、250以上のクラブが存在し、全国で10万人以上がメンバーとして登録していますが、ライフセーバーとして活躍するためには最低でもブロンズメダリオンという資格を取得する必要があります。

ライフセーバーの最大の目的は水難事故を未然に防ぐことです。事故防止のためにビーチでは潮流にあわせて砂上に赤黄2色の旗をたて、海水浴の安全区間を海岸利用者に知らせます。

基本的には、海岸利用者の多い9月から3月までの毎週末ライフセーバーがビーチをパトロールし、その他の日はプロのライフガードがパトロールしています。これらの監視や救助などの活動を総称して『ライフセービング』と呼びます。 ライフセーバーは、資格保持のため、各シーズン毎に、水泳、救助法、蘇生法の厳しい試験を受けなければなりません。

シーズンが終わる3月から4月にかけて競技大会が行なわれます。毎年恒例の全豪『サーフライフセービング・チャンピオンシップス』が目標イベントです。2年に1回開催される世界選手権もあります。オーストラリア人はほとんど毎年「世界チャンピオン」の栄冠を獲得し、世界に名をとどろかせています。

 

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