Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

日本とオーストラリアの時差とサマータイム

タイムゾーン

オーストラリアの季節は逆でも日本との時差はほとんどありません。広大なオーストラリアの時間は、国内で3つの時間帯(東部、中央部、西部)に分かれていて、州によってはサマータイムを実施しています。

 

サマータイムとは?

日本では 『サマータイム(夏時間)』 と言っていますが、英語では通常 『デイライト・セービング(daylight saving)』 と言います。

このサマータイム制度とは、北半球では日の出時刻が早まる時期(例えば、4月〜10月)に、時計の針を1時間進め、夕方の明るい時間を増やし、日の出から1日の活動開始までの太陽光を有効活用できない時間を減らす制度です。

サマータイム制度は、現在、世界の70カ国以上で実施されていて、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中では、日本、韓国、アイスランド(白夜になるため、サマータイムを導入する必要がない)以外の全ての国で導入されています。

日本では、1948年に、GHQの指示によりサマータイム制度を導入しましたが、電力事情の改善や国民の半数以上から反対され不評である旨の世論調査結果を背景として、1952年4月に廃止されました。

 

オーストラリアとサマータイム

サマータイムが最初に導入されたのは1917年ですが、同じ年に人々の要請で廃止されました。第2次世界大戦中の1942年には、連邦政府によりすべての州で再びサマータイムの採用が決まり、1944年まで継続されましたが、西オーストラリア州では農民などに不便だという理由で早々に廃止されました。

1967年にはタスマニア州が、1971年にはニューサウスウェールズ州が州議会で法案を通過させ、さらにオーストラリア首都特別地域、ビクトリア州でサマータイムが再導入されました。続いて、クイーンズランド州、南オーストラリア州も加わりました。

しかしながら、北部準州はサマータイムを取り入れず、クイーンズランド州では不評のため廃止され、西オーストラリア州では1974年に採用したものの、翌年には廃止されました。上記のように、現在でもすべての州がサマータイムを実施しているわけではなく、州によって対応は様々です。

期間は通常 * 毎年10月第1日曜日から翌年4月の第1日曜日までで、 オーストラリアにとって夏であるこの期間には州によって時計の針を1時間進めるため注意が必要です。
* 通常とありますが、例えば2000年のオリンピックの年には、時間を有効に使うため時期を早めた州もありました。

【1917年から現在までのサマータイム実施日】 Implementation Dates of Daylight Savings Time within Australia (英語)

 

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