TK12
2016年09月20日
日本の海上自衛隊とオーストラリア海軍は、第二次世界大戦中にダーウィンで戦没した両国民を追悼すべく、多国間海上共同訓練カカドゥのハーバー・フェーズ(港湾内の訓練期間)中に慰霊式を執り行った。
ダーウィン港に係留された護衛艦「ふゆづき」飛行甲板上にて行われた式典には、200名以上が参列した。
式典において、ボブ・エリックス ダーウィン副市長とクナワラ海軍基地司令官 ジョン・ネイヴィン海軍中佐、及びふゆづき艦長織戸邦明2等海佐は戦没者に敬意を表すための献花を行った。
式典参加者に対し、日本は両陣営に深い敬意を捧げると織戸艦長は述べた。
「国のために命を捧げた人々の胸中を察すると、胸が張り裂ける思いである。」と艦長は語った。
1942年1月20日、80名の大日本帝国海軍伊号第124潜水艦乗組員は、ダーウィン沖からわずか40海里地点で、オーストラリアの掃海艇デロレインの攻撃を受け沈没した。
1942年2月19日、日本はダーウィンとオーストラリア北部で、一連の空襲を開始した。
空襲は1943年11月12日まで続き、オーストラリアを含む連合軍は約900名が死亡、77の航空機といくつかの艦艇が破壊された。日本は131の航空機を失った。
ネイヴィン司令官は、「オーストラリアと日本の関係が戦後いかに大きく変わったのかを、この式典は思い出させてくれる。」と語った。
「第二次世界大戦がダーウィンに何をもたらし、両国の関係がその後いかに発展したのかを、人々に教えてくれるものである。」
護衛艦「ふゆづき」と190名の海上自衛隊員は、オーストラリアが主催する多国間海上共同訓練カカドゥに参加するため、ダーウィンを訪れている。
この共同訓練は、参加19カ国間における相互理解、相互運用性の構築、強化を目指すもので、9月23日まで開催される。