Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

日本の国際捕鯨委員会脱退ならびに南極海での捕鯨中止について

2018年12月26日

 

マリース・ペイン外務大臣とメリッサ・プライス環境大臣は2018年12月26日、以下の声明を共同で発表した。

オーストラリア政府は、日本が国際捕鯨取締条約並びにその意思決定機関である国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退と商業捕鯨の再開を発表したことに深く落胆している。

IWCは、鯨類保全のための国際協力に重要な役割を担っている。IWCは鯨類の保全と管理を担う極めて重要な国際機関であり、混獲、船との衝突、網による巻き込み、音、捕鯨といった、鯨類に対する高まる脅威となる幅広い問題に対処する国際的な活動を主導している。

日本の脱退決定は遺憾であり、オーストラリアは日本が最優先事項として国際捕鯨取締条約並びIWCに復帰することを要請する。

オーストラリアは、あらゆる形態の商業捕鯨やいわゆる「調査」捕鯨に断固として反対していることに変わりはない。そして、商業捕鯨モラトリアムが全世界的に続くよう、引き続きIWCにおいて活動していくつもりである。

オーストラリアは、日本がオブザーバーとして引き続きIWCと協力していくことを認識している。このことは、オーストラリアや他のIWCメンバーが、捕鯨に関して日本と引き続き関与していく道筋を作った。

オーストラリア政府は、日本が次の夏より南極海での捕鯨を中止するという表明を歓迎する。このことは、IWCが決定した広大な南極海保護区(サンクチュアリ)、そしてオーストラリアが定めたクジラ保護区が実現し、全ての鯨類にとっての本物のサンクチュアリになることを意味する。