オーストラリア政府のスポーツ外交キャンペーン「AUS+RALLY」(オーストラリー)に参画する公式パートナーは、2019年11月時点で、16団体に達しました。世界的なスポーツ大会をきっかけにラグビーを通じたオーストラリアと日本の草の根レベルの取り組みが活発に行われたほか、各競技のオーストラリア代表チームの事前キャンプを受け入れる自治体でも、スポーツ大会が目白押しの2020年に向けて歓迎ムードが高まっています。
「AUS+RALLY」キャンペーンは、オーストラリアラグビー協会ならびにオーストラリアオリンピック・パラリンピック両委員会と連携し、2019-2020年の期間中、スポーツ界のオーストラリア代表選手らで構成する「チーム・オーストラリア」の日本での活躍を称える取り組みで、今年4月にスタートしました。交流やイベントのプログラムを通じ、新規および既存のスポーツ外交活動を一つに取りまとめるほか、世界的なスポーツイベントを主催する日本から発信される重要なレガシーを支援していきます。
オーストラリア大使館は、キャンペーンのパートナーとして「チーム・オーストラリア」を支援いただく団体を「Friends of Australia」として認定しています。これまでに認定された地方自治体は、神奈川県小田原市、東京都府中市、新潟県長岡市、埼玉県、埼玉県上尾市、千葉県浦安市、東京都武蔵野市、東京都中央区、大阪府茨木市(申請順)。その他の団体は、クラブオーストラリア、Gateway、在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所、関東地区大学準硬式野球連盟、ライフセービング・パトロール・コンペティション実行委員会、東京ゴアナーズ、日本オーストラリアンフットボール協会(申請順)です。
小田原市では、ラグビーワールドカップ2019に出場したオーストラリア代表チーム「ワラビーズ」がキャンプし、市民の皆さまが一体となってチームを応援しました。浦安市では大会中のキャンプが行われるとともにオーストラリアのラグビーアカデミーと高校生らとの交流試合が行われ、武蔵野市ではオーストラリアと日本の元代表選手による親善試合が開催されました。長岡市には競泳・飛込、茨木市にはホッケー、埼玉県には柔道、府中市には野球と車いすバスケットボールの代表チームが2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に早くもキャンプを実施し、市民の皆さまと交流しました。
オーストラリア大使館では引き続き、新たな「Friends of Australia」を募集しています。全国に「チーム・オーストラリア」の応援の輪を広げていきます。ぜひ、「AUS+RALLY」の公式ウェブサイト(https://australly.jp/)にアクセスしてみてください。
「Friends of Australia」の各地自治体の活動内容
自治体名 |
活動内容 |
小田原市 |
ラグビーのキャンプ |
府中市 |
野球の事前キャンプ、車いすバスケのキャンプ |
長岡市 |
競泳・飛込の事前キャンプ |
埼玉県 |
柔道の事前キャンプ |
上尾市 |
柔道の事前キャンプ |
浦安市 |
ラグビーの公認キャンプ、車いすバスケのキャンプ |
武蔵野市 |
ラグビー元代表選手の交流 |
東京都中央区 |
パラリンピックチームの受け入れ |
茨木市 |
ホッケーの事前キャンプ |
「Friends of Australia」の各団体の活動内容
団体名 |
活動内容 |
クラブオーストラリア |
日豪スポーツ交流 |
Gateway |
姉妹都市青少年サッカー交流 |
在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所 |
スポーツを通じた日豪のビジネス関係の発展 |
関東地区大学準硬式野球連盟 |
大学準硬式野球チームと豪プロ野球チームの交流 |
ライフセービング・パトロール・コンペティション実行委員会 |
サーフ・ライフセービング競技会などの開催 |
東京ゴアナーズ |
オーストラリアンフットボールの試合出場、関連イベントへの参加 |
日本オーストラリアンフットボール協会 |
オーストラリアンフットボールの試合開催、普及 |
「AUS+RALLY」キャンペーンの背景
「AUS+RALLY」キャンペーンは、オーストラリア大使館によるスポーツ外交キャンペーンで、2019-2020年、オーストラリアラグビー協会ならびにオーストラリアオリンピック・パラリンピック両委員会と連携して実施されます。キャンペーン名は、国名のオーストラリアと「チーム・オーストラリア」に声援を送る際のかけ声(RALLYING CALL)を掛け合わせて生まれました。数々の世界的なスポーツイベントの日本開催を支援するために、交流やイベントのプログラムを通じ、新規および既存のスポーツ外交活動を一つに取りまとめていきます。
オーストラリアは地域における緊密なパートナー国として、すでに日本との間にスポーツを通じた深い絆や健全なライバル関係を築いています。豪日交流基金を通じ、オーストラリアは1970年代から80年代にかけて、ライフセービングやタッチフットボールを日本に紹介する上で大きな役割を果たしました。それ以来、両国のスポーツ界では、大会の開催や選手の派遣を通じた交流が絶えず行われてきました。両国の代表チームが日本国内外で2017年と2018年の間に対戦した試合の数は23にも上ります。この期間、11のオーストラリア代表チームが日本を訪れる一方、野球やテニス、ゴルフ、サーフィンなどの競技では日本から多くのトップ選手がオーストラリアに渡り、合宿や試合に臨んでいます。