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在日オーストラリア大使館

東京パラリンピックでメダルを獲得した選手にも五輪メダリストと同額の報奨金を支給へ

モリソン首相は9月2日、パラリンピックの代表メダリストに対し、五輪代表メダリストと同額の報奨金を支給すると発表しました。

モリソン首相は議会で「これまでパラリンピック・ムーブメントを先導してきた全ての人たち、東京オリンピック・パラリンピック開催のために尽力して下さった多くの方々、特にホスト国であり我々の親友である日本に感謝したい。選手達の素晴らしい活躍に毎日歓喜している。そしてオーストラリアのパラリンピック代表の皆さん、私たちに感動を与え元気づけてくれて本当にありがとう」と語りました。

さらに、「今大会では既に60個以上のメダルを獲得し、パラリンピックチームの活躍は我が国にとって大変重要であることを認識する機会になっている。政府はオーストラリア・パラリンピック委員会へ今後追加的な支援をすると共に、パラリンピックのメダリストにオリンピックメダル獲得選手と同額の報奨金を支給する事を決定した」と発表しました。

オーストラリア・パラリンピック委員会はこの決定を歓迎する旨の声明を出し、現在東京パラリンピックに参加している代表選手にとっても素晴らしいニュースであるとしました。

オーストラリア・パラリンピック委員会のジョック・オカラガン会長は、「素晴らしいニュースです。パラリンピック大会に参加している代表選手たちは、我が国の為にできうる限りの事を行い、ベストを尽くして競技に挑んでいます。私たちは彼らから大いに元気づけられ、喜びももらっています」とコメントしました。

同委員会のリン・アンダーソンCEOは「パラリンピック選手は、公平に認識され、尊重されることも含めて全体的に平等な扱いを受けるにふさわしいです。私たちは懸命に、パラアスリートへの助成の公平性を求めてきました。政府及びスポーツ・オーストラリア、オーストラリア国立スポーツ研究所が協力してはたらきかけていました」と述べています。

アンダーソン氏はまた、「この決定により、今回の東京大会でメダルを獲得した全てのパラリンピック代表の努力が報われました。選手たちは試合後のインタビューで、スポーツや社会において障害を持つ人々のインクルージョンや公平性の大切さを語ってきました。五輪メダリストと同等に認識されることが現実となり、パラリンピック選手たちが訴えてきたことが形あるものとなり、さらに包摂的な未来への真の希望となります」。

オーストラリアでは、五輪選手に対して金メダリストへの2万豪ドル(約160万円)をはじめ報奨金が支給されていましたが、パラリンピックのメダリストにはこれまで報奨金はなく、五輪メダリストと同額の報奨金が支給されるべきという声と共に、実現に向けた活動が続けられてきました。