Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

オーストラリア・日本の107件の姉妹州・都市提携

国民同士の強いつながりは、二国間の関係を成功につなげる大きな原動力となります。二国間のつながりは、ゆるぎない姉妹都市提携にも反映されています。日本とオーストラリアの間には、実に107件もの姉妹都市・友好都市関係(101市区町・6都府県)が設立されています。交流内容は多岐にわたり、市民団の訪問をはじめ、教育、文化、スポーツ、経済など、それぞれの自治体で特色を活かした交流が行われています。

また、姉妹校提携をしている学校は日豪二国間で550校にも上ります。実は、日本の学校の海外修学旅行先として一番人気があり、日本の学校の姉妹校の一番多い海外の国はオーストラリアです。

現在も、日本語はオーストラリアの学校・大学で最も学習されている外国語で、小学校から大学まで、40万人以上の学習者がいます。日本語学習者の数で見ると、オーストラリアは世界第4位、10万人当たりの日本語学習者数は世界第1位になります。

2019年から2020年にかけてオーストラリアで発生した大規模な森林火災では、多くの姉妹都市から支援の手が差し伸べられました。

一部、日豪間での姉妹州・都市提携は以下でご紹介しています(順不同)。姉妹都市関係についての詳細は、自治体国際化協会シドニー事務所のウェブサイトをご覧下さい。

 

メルボルン・大阪市

メルボルン港と大阪港の間には、姉妹港提携を通じた強固な関係が1972年から存在していましたが、これに加え1978年、メルボルンと大阪市は正式に姉妹都市となりました。40周年を記念した動画(上)をご覧ください。

日本で東京に次ぐ都市圏にある大阪市は、メルボルンと同じく、グルメの都として知られています。

メルボルンは、大阪国際経済振興センターや大阪外国企業誘致センターなど、大阪市の貿易拠点と緊密な関係を築いています。こうした関係は、日本市場に関する情報の提供やビジネスマッチング、企業登記、ビジネス拠点や人材の確保など、メルボルンの輸出業者の活動に役立ちます。

この他にも、約1万2千キロに及ぶ「メルボルン大阪カップダブルハンドヨットレース」が、1987年より約4年毎に開催されています。このレースは、緯度で見て世界最長の距離範囲を移動するものです。2025年の大阪万博に合わせて、次回のレースが計画されています。

 

シドニー・名古屋市

1980年に姉妹都市提携が結ばれて以来、市職員間の派遣研修の他、学生ラグビーチーム、音楽、ダンス活動に関する相互訪問の推進など、様々な形での交流が図られています。また、両国の教育機関が締結する学生交流協定への支援が行われています。両市はさらに、タロンガ動物園と東山動物園の姉妹動物園交流にも関わっています。

 

ブリスベン・神戸市

ブリスベンと神戸市は、市民交流や文化、ビジネスと関連したイベントを通じて強固な関係を築いています。1995年の阪神淡路大震災発生後、ブリスベンでは合計82,000豪ドルの寄付金が集められ、被災者への支援が行われました。

以来、両市の友好関係は文化交流や、貿易使節団、会議の開催などを通じて、拡大の一途を辿っています。2020年には、姉妹都市提携35周年を迎えます。

神戸は日本で最も国際化の進んだ多文化的都市であり、110ヵ国以上の外国人が暮らしています。また、チョコレートや神戸牛でも有名です。

 

アデレード・姫路市

姫路市には日本最大級の古城で、ユネスコ世界遺産指定の姫路城があります。姫路市はかつての城下町から、文化や経済、産業面で活気に満ちた都市へと変貌を遂げています。

1982年の姉妹都市提携以来、アデレードと姫路市は様々な活動を通じて、緊密な関係を築いてきました。目立った例としては、学生や芸術家の交流プログラム、オーストラリア農産物の供給が挙げられます。また、姫路市には英語教室、アデレードには日本語教室などが設立されています。

この他、アデレード市役所には、1986年2月3日に贈呈された姫路城模型が展示されています。

 

ホバート・焼津市

東京と名古屋の中間に位置する人口約14万人の焼津市は、1977年2月17日にホバートと姉妹都市になりました。

ホバートは毎年、焼津市の複数の学校から留学生を受け入れています。これらの学生は、タスマニア特有の文化交流を経験します。一方ホバートの学生は、1年おきに焼津市を訪問し、ホームステイを体験しています。この学生交流プログラムは、1990年に開始されたものです。ホバートには、焼津市の協力で整備された日本庭園があります。

2013年には、焼津・ホバート友好協会がTarremah Steiner Schoolと共同で、ホバートでの神輿担ぎを企画、大手デパートMyerホバート店のクリスマスパレードに参加しました。同協会は他にも、焼津市長のホバート訪問に支援を提供しました。

 

ビクトリア州・愛知県

ビクトリア州と愛知県の友好提携は、貿易や投資、教育、文化、芸術などの分野で理解と交流を深めるべく、1980年5月2日に締結されました。

このため2005年の愛知万博には、ビクトリア州政府による積極的な関与が目立ちました。自動車、バイオテクノロジー、ICT、観光、教育、飲食など、様々なビジネス部門の貿易使節団が、ビクトリア州より参加しています。

両自治体の関係は、引き続き深まっています。ビクトリア州を代表するロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)とモナッシュ大学は、愛知県の大学と覚書を締結しており、留学プログラムも盛んです。

 

リズモー・大和高田市

1963年に結ばれたリズモーと大和高田市の姉妹都市提携は、日豪間で最も古いものです。両市は以後約60年間、留学や文化交流プログラム、要人訪問などを通じ、絆を深めてきました。

2013年には、姉妹都市提携50周年交流事業として、大和高田市の吉田誠克市長とリズモーのジェニー・ダウエル市長立会いの下、リズモーにて交流記念碑の除幕式が行われました。吉田市長と共に、大和高田市からは50名の代表団が参加しました。

 

ホワイトホース・松戸市

ホワイトホースと松戸市の交流の始まりは、1960年代前半に遡ります。松戸市立第五中学校の学生が、植樹を通じて街の緑化を図りたいと、駐日オーストラリア大使に協力を求めました。大使はこれに応じ、ユーカリの種を10万粒贈りました。

これを機に、両市長が対話を重ねた結果、1971年ついに正式の姉妹都市提携へと発展しました。ユーカリは現在、松戸市の「国際交流の木」に指定されています。

ホワイトホースでは、提携調印日にあたる5月12日前後、日本関連の一連のイベントを毎年開催しています。これらは‘松戸ウィーク’や‘ジャパンフェスティバル’‘緑の日’などと、名づけられています。両市はまた、英語スピーチコンテストやボーイ・ガールスカウト交流を含む、数々の交流プログラムを展開しています。

 

パース・鹿児島市

県庁所在地である鹿児島市は、九州南部の文化・政治・経済の中心となっています。三方が山に囲まれ、鹿児島湾に面する市街は、美しい景観により観光客にも高い人気となっています。活火山の桜島は市街地からわずか4キロの距離にあり、街中に火山灰が降り注ぐこともあります。

パースにとって初めての姉妹都市提携であった鹿児島市との関係は、今や46年も続いています。以来、両市は教育、ビジネスや文化などの分野で人的交流を続けています。

他にも、鹿児島市の高校生が日本の夏休みをパースで過ごす留学プログラムYouthwingsが存在します。2014年8月には、森博幸市長をはじめとする一行が、姉妹提携40周年の記念行事出席のためパースを訪問しました。

 

ニューサウスウェールズ州・東京都

ニューサウスウェールズ州と東京都は1984年以降、緊密な友好提携関係を築いています。

2015年5月、ニューサウスウェールズ州のマイク・ベアード首相は、舛添要一東京都知事と東京で面会し、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた支援を申し出ました。また2015年には、東京の柔道関係者がオセアニアオープン開催に合わせて、シドニーを訪問しています。

ニューサウスウェールズ州と東京都はこの他にも、教育や貿易、持続可能な都市づくりといった分野において協力を図っています。

 

クイーンズランド州・埼玉県

クイーンズランド州と東京のすぐ北に位置する埼玉県の姉妹提携は、1984年から続いています。

この提携以来、教育や経済、動物などを中心とした様々な交流が行われています。

提携30周年時には、教育などの分野での協力強化を宣言する共同声明が出され、すでに緊密であった両自治体の絆がさらに深まりました。この声明はまた、貿易促進、危機管理、専門知識共有の必要性などを謳ったものです。また、埼玉県こども動物自然公園には、コアラが寄贈されています。