Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

マルコム・ターンブル首相 日豪首脳会談・共同記者発表

マルコム・ターンブル首相

 

2018年01月18日

首相官邸

 

安倍晋三首相、有難うございます。非常に心温まる歓迎をいただき、改めて感謝申し上げます。

 

今回は、首相として2度目の東京訪問となります。初めての訪問は2015年12月でした。また、ほぼちょうど一年前、安倍首相はシドニーにおられました。本日思い起こしたように、私たちはシドニーハーバーの崖沿いを歩きながら、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定を進めていく重要性について話し合っていました。

 

本日は習志野演習場において、見事な形で装備力をご披露いただき感謝申し上げます。これは陸上自衛隊とオーストラリア国防軍における力強い協力関係の証であると共に、日豪安全保障・防衛協力の重要性を思い出させるものです。

 

私たちは北朝鮮の無謀なならず者政権がもたらす脅威について、かなりの時間協議しました。

 

私たちはまた、経済制裁の厳格な履行により、この政権が正気に立ち返ると共に、現在のように地域の平和と安定を脅かすのを止めることの重要性について話し合いました。

 

日豪関係はもちろん、共有する価値観についてのものです。この関係は価値観の共有や共通の利益に根差しており、安倍首相がおっしゃったように、私たちは自由で開かれたインド太平洋地域という、同じ目的の実現を目指しています。

 

私たちは、地域におけるルールに基づく制度に関して協議を行いました。これはこうした制度が1970年代以降、数十年間に及ぶ繁栄の基盤となってきたのを、お互いに心得ているためです。

 

こうした40年間以上に及ぶ平和と安定は全くもって重要であり、何億という人々を貧困から救い出してきました。オーストラリアと日本は、こうしたルールに基づく秩序に貢献してきただけでなく、実際ここから恩恵を受けてきました。

 

私たちは今年2018年、わが国のイノベーションと生産性を日本全国に紹介する「オーストラリア now」プログラムを通じ、文化やスポーツでのつながりを深める機会を楽しみにしています。本日の習志野演習場でも、輸送防護車ブッシュマスターを通じ、オーストラリアのイノベーションにおける優れた例を見学しました。またラグビー・ワールドカップや東京オリンピックが迫るにつれ、スポーツにおける両国のつながりは、強くなる一方であるといえます。

 

したがいまして、こうした心温まる歓迎に対し、安倍晋三首相に御礼の言葉をお伝え申し上げます。安倍首相はオーストラリアにとり、真の親愛なる友人です。この素晴らしい関係を引き続き強化すべく、これまで実行して下さったことに心より感謝申し上げます。今夜は晩餐会を通じ、安倍首相並びに同僚の皆様とご一緒できる機会を楽しみにしています。