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在日オーストラリア大使館

『ジャック・チャールズvs王冠』

イルビジェッリ・シアター・カンパニー公演『ジャック・チャールズvs王冠』

2018年5月6日

イルビジェッリ(ILBIJERRI)は、オーストラリアで最も歴史ある、オーストラリア先住民のアボリジナルおよびトレス諸島民による劇団です。今回上演するのは、一人芝居『ジャック・チャールズ vs 王冠』です。

アボリジナルの人々のルーツを持つ主人公ジャック・チャールズの人生に焦点をあてた、パワフルな舞台です。主人公ジャックは、アボリジナルのクーリー族の長老として尊敬を集める熟練の役者であり、ミュージシャンです。一方で、彼は約70年の人生の間、ドラッグ中毒者や盗人としてたびたびビクトリア刑務所に収監されていました。

本作品は、オーストラリアの先住民族を取り巻く歴史である「失われた世代」から、活気溢れる70年代のクーリー劇場でのジャックの活躍、そして犯罪者としての牢獄での生活に至るまで、人生のありとあらゆる経験を生き抜いた人間の人生を体現しています。ドラッグ中毒、犯罪などの重苦しいテーマを扱う芝居でありながら、ジャックの揺るぎない楽観的な態度によって、さすらい人の成長についての物語となっています。自らのルーツから引き離されたことによって数々の罠にはまった過去から、白髪の老人となって叡智を得るにいたるまでの人生地図をたどります。

三人のバンドメンバーと共に行われるこの一人芝居は、オーストラリアで忘れられかけた宝を讃えると共に、心震える感動を与えてくれるでしょう。

本公演の芸術監督である、レイチェル・マザの講演が行われることになりました。

公演名:Power of Art to RE-RIGHT The narratives (物語を紡ぎなおすアートの力)
日時:5月7日18:30-20:00
登壇:Rachael Maza Artistic Director、Ilbijerri Theatre company
場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館308教室