Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

日豪防衛相会談が終了

TK09

2016年08月25日

 

マリース・ペイン国防大臣は本日、新たに就任した稲田朋美防衛大臣との間で日豪防衛相会談を行った。

両大臣は会合の席で、双方にとっての日豪防衛関係の重要性を確認した。また日本の自衛隊とオーストラリア国防軍の間の協力・関与を強化する措置を含めた、二国間防衛関与におけるそれぞれの政策優先事項について、自国の概略を説明した。

ペイン大臣と稲田大臣は、地域安全保障をめぐる課題について話し合い、南シナ海における海洋紛争に関して懸念を表明した。両大臣は現状を変更し、緊張を高める可能性のある、あらゆる威圧的で一方的な行動に強い反対の意を表明すると共に、全ての国に対し、大規模な土地の埋め立てや拠点の建設、その軍事目的のための使用を自制するよう促した。両大臣はまた、全ての関係国に対し、国際法に従い紛争を解決するよう働きかけると共に、中国とフィリピンに対し、2016年7月12日に示された、最終的で法的拘束力を有する両国の仲裁手続きに関する仲裁裁判所の判断に従うよう求めた。さらに東シナ海において、現状を変更し緊張を高める可能性のある、強制的で一方的な行動に反対することを表明した。

両大臣は2016年1月に北朝鮮が行った核実験、及びそれに続く弾道ミサイルの発射を強く非難した。これらの行為は、複数の国連安全保障理事会決議に違反する形で実行された。

両大臣は他にも、日豪防衛協力を強化する新たな機会の探求を協力して行う点にコミットすると共に、地域における、米国を含む日米豪防衛・安全保障協力の重要性を強調した。

「オーストラリアと日本は防衛・安全保障面での緊密なパートナーである。」とペイン大臣は語っている。

「稲田大臣とお会いするために日本を訪れ、両国間の防衛関係の重要性を確認できたことを嬉しく思う。大臣と共に、両国の強力な防衛パートナーシップをさらに拡大・深化できるよう期待している。」

ペイン大臣は日本訪問中、安倍内閣の主要メンバーである菅義偉内閣官房長官ら、数名の国会議員とも面会した。こうした会合を通じ、大臣は強固な日豪防衛協力関係を称えると共に、2016年8月2日における日本の平成28年版防衛白書発表に歓迎の意を表した。

ペイン大臣はまた、毎年開催される日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)のために、近いうちに再度日本を訪れるのを楽しみにしていると述べた。