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2017年01月14日
首相公邸(キリビリ・ハウス)
マルコム・ターンブル
オーストラリア首相
首相、ようこそお出でくださいました。ここシドニーで、首相及びご同伴の皆様をお迎えできるのは素晴らしいことです。
今朝、私たちは美しいサウスヘッドの辺りを共に歩き、すでに有意義で建設的な話し合いを行っています。
日本はオーストラリアにとり親しい友人、確固たる経済面でのパートナーであり、地域において頼りになる安全保障面でのパートナーです。
両国の国益や戦略的利益がかつてないほど緊密に重なる中、私たちには非常に多くの共通点があります。両国は民主的価値や共通の関心を有しており、地域や世界の繁栄に欠かせない、ルールに基づく国際秩序の確立を共に強く望んでいます。
両国はとりわけ、自由貿易や開かれた市場に強くコミットしています。またG20やAPECの時と同様、保護主義は私たちを低成長の落とし穴から救い出すはしごではなく、むしろその中に引きずり込むショベルのような存在である点を共に認識しています。
両国はこうした理由から、共に環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に注力しています。
安倍首相がジョン・ハワード元首相と、安全保障協力に関する日豪共同宣言に署名してから十年、また、首相のご祖父にあたる岸信介元首相が日豪通商協定に署名してから60年が経つ中、両国の特別な戦略的パートナーシップはかつてないほど強化されています。
改めて首相をご歓迎すると共に、本日、広い範囲で共通の国益について、建設的な対話を行えるのを楽しみにしています。