Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

次期駐日大使の決定

TK06

2017年02月01日

 

ジュリー・ビショップ外務大臣は、以下の声明を発表した。

 

次期駐日オーストラリア大使に、リチャード・コート氏が任命されることをここに発表する。

オーストラリアにとり、日本はアジアにおいて、最も緊密な戦略面でのパートナー国であり、最も重要な経済面でのパートナー国のひとつである。両国の特別な戦略的パートナーシップの下、またインド太平洋地域の安定と繁栄や、地域の繁栄を推進する経済・貿易政策に対する国益の共有を通じ、安全保障や防衛関係は引き続き大きな進展を遂げている。

2015年、日本はオーストラリアにとって世界第2の貿易相手国、及び輸出市場であり、両国の往復貿易額は700億豪ドルを突破した。日本はまた、世界第2の対豪直接投資国である。日豪経済連携協定(EPA)は両国のビジネス関係をさらに強化しており、90パーセント以上の対日輸出品は、関税削減による恩恵を受けている。

両国は加えて、緊密な教育及び人的交流を謳歌している。オーストラリア政府による新コロンボ計画は2017年、さらに25の大学に所属する500名のオーストラリア人学部生の、日本への留学とインターシップ体験を支援する。日本語は、オーストラリアで最も学ばれている外国語である。2016年は日本を訪問するオーストラリア国民の数が、30万人を超えると見込まれ、2019年のラグビー・ワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの日本開催は、両国の交流をより一層深めると思われる。

コート氏は、1993−2001年に西オーストラリア州首相を務めた。政界を去った後は、資源投資戦略コンサルタンツやオーストラリア聖公会パース教区、西オーストラリア州オリンピック・チーム・アピール等、政府民間の両方でいくつかの要職を経験している。

コート氏は西オーストラリア大学で、商学士号を取得している。2008年、日豪関係拡大への類まれなる貢献を称えられ、旭日重光章を受章した。また西オーストラリア州とその地域社会への奉仕に対して、オーストラリア勲章(コンパニオン)を授与されている。

前任のブルース・ミラー駐日オーストラリア大使には、2011年以降、日本におけるオーストラリアの国益増進に並外れた貢献を果たしてくれた点を感謝したい。