Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

日本の国際捕鯨委員会脱退について

2019年07月02日

 

マリース・ペイン外務大臣とスーザン・リー環境大臣は7月2日、以下の声明を共同で発表した。

 

日本は国際捕鯨取締条約、およびその意思決定機関である国際捕鯨委員会から正式に脱退し、自らが権利を有する海域で商業捕鯨を再開している。

日本は脱退の一環として、南極海での捕鯨を終了すると発表した。これは広大な南極海が、今や真の鯨類サンクチュアリであることを意味する。日本は国際捕鯨委員会でオブザーバーとして、引き続き協力を行うとも述べている。

オーストラリア政府は南極海における捕鯨の終了を歓迎するものの、日本が国際捕鯨取締条約を脱退し、商業捕鯨を再開している点に失望している。オーストラリアは今後も優先事項として、日本に対し、本条約および国際捕鯨委員会に復帰するよう促していく。

オーストラリア政府の捕鯨に対する立場に変更はない。わが国は引き続き、あらゆる形態の商業捕鯨および、いわゆる「調査」捕鯨に反対する。

オーストラリアは今後も、鯨類の保護と管理を行う主要国際機関としての国際捕鯨委員会の活動に労力を費やす。また全ての加盟国が、全世界的な商業捕鯨モラトリアムの実現を支持し、鯨類の保護を促進するよう、これからも尽力していく。