2022年1月6日
皆様こんにちは。岸田首相を心よりご歓迎申し上げます。岸田首相、こんにちは。
本日はご一緒いただき、感謝申し上げます。
本日、首相と日豪首脳テレビ会談を開催できることを、大変光栄に思います。
開催にあたり、これまで共に大変良好な関係を謳歌してきた、首相の前任者の方々についても触れておきたいと存じます。こうした積み重ねの結果、本日はこの重要な協定に共に署名できる運びとなりました。
この署名式を直にお会いしてここオーストラリアで開催できなかったのは残念であり、首相も同感でおられるかと思います。しかし新型コロナウイルス、オミクロン株への対処という、お互いが国内で直面する課題に注力する必要性に強く配慮すると共に、これを理解しています。
両国の特別な戦略的パートナーシップが示すように、日本はわが国にとり、アジアで最も緊密なパートナーです。オーストラリアにとっては、唯一のこうしたパートナーシップにあたります。
これはふたつの偉大な民主国家における、信頼の共有に基づく対等なパートナーシップであり、法の支配や人権、自由貿易、自由で開かれたインド太平洋地域にコミットするものです。
首相、私たちは本日、日本にとってこの種の協定として初となる、日豪円滑化協定への署名にあたり、両国のつながりの強さを実証します。
日豪円滑化協定は、私たちがよく理解しているように、複雑で急速に変化する世界において、高度な防衛・安全保障協力への新たな章を開く画期的な協定です。
首相、本協定は私たちが今日直面する不確実性への日豪両国の対応において、重要な要素となるでしょう。
この協定は、オーストラリア国防軍と日本の自衛隊における、より大きく、かつ複雑な関与や相互運用性、協力を支えてくれるでしょう。
その一方で、両国の関係は単に安全保障だけではない、それ以上の遥かに深いものである点を、私たちは承知しています。
本日、技術を通じた脱炭素に関する日豪パートナーシップの下、クリーン水素エネルギー・サプライチェーン・プロジェクトに、1億5000万豪ドル相当の投資を行う点を発表致します。
この投資は、オーストラリアの水素輸出産業が日本や地域に選ばれるサプライヤーとなるよう、その発展を加速させるものです。
加えて、オーストラリアは2025年の大阪万博開催にあたって、わが国最良の創意工夫と革新性をお見せすることになるでしょう。
首相、両国やその繁栄と安全、両国民、さらに私たちの地域、及び自由で開かれたインド太平洋地域という、この地域に必要な安定の道標にとって、今ほど大切な節目はありません。
謝意をお伝えすると共に、首相より挨拶のお言葉を頂戴したいと思います。