Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

オーストラリアと日本 重要鉱物における協力を強化

2022年10月22日、アンソニー・アルバニージー首相とマデレン・キング資源・豪北部大臣は、以下の声明を共同で発表した。

 

オーストラリアと日本は、重要鉱物の安定的なサプライチェーン構築に資する、新たな重要鉱物パートナーシップを締結した。重要鉱物は、日豪両国が公約として掲げる排出ネットゼロを実現する上で必要となるクリーンエネルギー技術に不可欠だ。

日本の岸田総理のオーストラリア訪問に併せ、マデレン・キング資源・豪北部大臣と平井裕秀経済産業審議官が、この新しい「重要鉱物に関するパートナーシップ(Partnership concerning Critical Minerals)」に署名を行った。

本パートナーシップは、日豪間における重要鉱物の安定的なサプライチェーン構築に向けた枠組みをつくり、日豪のプロジェクト間での研究、投資、事業化の取り決めを含め、協力や情報交換の機会を推進するものだ。

本パートナーシップは、オーストラリアの重要鉱物産業のさらなる発展を支え、先進的な製造業に必要な重要鉱物の供給を日本が確実に受けられるようにする。

キング大臣は、日豪間で継続している深い絆の力強さ、また、同国間で持続する貿易関係を本パートナーシップが明示しており、本パートナーシップが既存の貿易サプライチェーンを土台にして発展していくと述べた。

同大臣は、「本パートナーシップの結果、オーストラリアの重要鉱物産業には、望ましいプラス効果があるでしょうし、我が国が豊富に埋蔵する重要鉱物のさらなる開発にとっても力になります。こうした進歩は、日豪両国が排出量削減目標を最終的に達成する上で有益です」と発言した。

「本パートナーシップは、オーストラリアが国外から重要鉱物産業への投資をさらに呼び込む上で貢献するでしょう。また、このパートナーシップの結果、重要鉱物の開発に向けた日豪協力も今後、さらに発展していくことになります」

オーストラリアには、蓄電池、風力タービン、電気自動車、太陽光パネル、水素製造用水電解装置などクリーンエネルギー技術に不可欠な要素であるレアアース等の重要鉱物が埋蔵されており、その埋蔵規模は世界最大級だ。

キング大臣は、日本に向けた重要鉱物とエネルギーの安定的で信頼できる供給元としての役割をオーストラリアは確立しており、本パートナーシップはその自然な発展形だと述べ、重要鉱物の世界的な供給地としてオーストラリアがますます大きな役割を果たしていく点を強調した。

「この新しいパートナーシップの結果、オーストラリアの重要鉱物産業の発展が加速され、不可欠な鉱物の採掘、開発、選鉱に向けた国外からの対内投資の強化を促進するでしょう」とキング大臣は述べた。

「オーストラリア政府は、国際パートナーや州・準州、産業界との協力のもと、重要鉱物の探査、採掘、生産、選鉱において、オーストラリアが世界的なリーダーとなれるように取り組んでいます」

「こうした資源は、オーストラリアの生活水準向上に寄与するだけでなく、オーストラリア、日本、そして世界のクリーンエネルギーの未来を切り開いてきます」