Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

世界初の火星衛星サンプルリターンミッション(MMX)2029年カプセルの着陸地は再びオーストラリアを予定

2022年10月22日に西オーストラリア州パースで行われた日豪首脳会談おいて、日本の火星衛星探査計画(MMX)カプセルの地球帰還・着陸地を、南オーストラリア州のウーメラとする計画であることが発表されました。

MMXミッションは、日本の宇宙科学研究所(JAXA)によって2024年に打ち上げが予定されている探査機が火星が持つ「フォボス」と「ダイモス」と呼ばれる2つの衛星のうち、「フォボス」から表層物質を採取し、そのカプセルを地球に帰還させるもので、2029年7月に南オーストラリア州ウーメラへの着陸を目指しています。

(写真:JAXA)

南オーストラリア州ウーメラは、2020年12月に「はやぶさ2」が小惑星リュウグウからサンプルを地球に持ち帰った際に着陸に成功した地として知られ、今回の計画で再び同地が着陸地として選定されました。

岸田首相のパース訪問を現地で立ち会ったピーター・ロバーツ臨時代理大使は、以下のコメントを発表しました。

「『太陽系の惑星形成の謎を解く』という、壮大で希望や夢を抱かせるこのプロジェクトに、再びオーストラリアが重要な役目を果たすことになる事を、とても嬉しく思います。」

「『はやぶさ2』の時のように、このミッションが世界中の人々を魅了することを期待しています。」

この計画には他にも複数の国の宇宙機関が参加しており、オーストラリア宇宙局(ASA)とJAXAはこのMMX計画の成功にむけ、引き続き緊密に協力していきます。