2023年7月14日
オーストラリアは、国際原子力機関(IAEA)による、福島第一原子力発電所の処理水を海洋に放出する日本の提案に関する最終報告書を歓迎する。処理水の放出は、人及び環境を保護する国際的に受け入れられた安全基準に合致すると、IAEAは結論づけた。オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は報告書の内容を検討し、その結論を支持している。IAEAは原子力の安全において、その権威が広く認められている。オーストラリアは、原子力の安全や不拡散を支えるIAEAの世界的取り組みを強く支持する。
オーストラリアは、日本と太平洋諸島フォーラム加盟国の間で、この問題に関して広範な関わりがあった点を認識している。太平洋諸島フォーラム議長を務める、マーク・ブラウン クック諸島首相の指導力を認めたい。提案された放出が進められる過程で、IAEAが引き続きモニタリングを実施していく点に留意する。わが国はこれからも対話や透明性、IAEAへの敬意、及び関連する国際安全基準の尊重を奨励する。