ヨルク・シュマイサー展 終わりなき旅
2018年9月15日-11月18日
町田市立国際版画美術館
世界を舞台に活躍した版画家、ヨルク・シュマイサー(1942-2012)の回顧展。
ドイツ出身のシュマイサーは、ハンブルクと京都の大学で版画を学びました。初期からすでに抜群の版画技法を身につけ、高い評価を受けていた彼は、キャンベラ美術学校に招かれ、オーストラリアに移り住みます。版画教室の整備と学生の指導に熱心に取り組む一方、アーティストとしても、キャンベラを拠点にヨーロッパ、中東、アジアなど世界を旅し、その記憶と体験を美しい銅版画に表現しました。古い都市を好んで描いていた彼に、オーストラリアの雄大な自然が新たな視点をもたらします。ついには南極観測局のフェローシップで南極を訪ね、深い精神性をたたえる一群の作品を創り出しました。
日本国内のコレクションから出品される代表作と、キャンベラのシュマイサー・コレクションの希少で貴重な版画作品あわせて約180点で、この卓越した版画家の50年に及ぶ創造の軌跡をたどります。
本展覧会は、豪日交流基金によりオーストラリア政府外務貿易省の助成を受けています。