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『small metal objects』 バック・トゥ・バック・シアター


『small metal objects』 バック・トゥ・バック・シアター

2018年10月20日-29日 

2013年に日本に初登場し、『ガネーシャVS. 第三帝国』という演目によって高い評価を受けたオーストラリア発の劇団「バック・トゥ・バック・シアター」が、今回はオーストラリア nowの一環として、代表作のひとつ、「small metal objects」を上演します。

本劇団、バック・トゥ・バック・シアターは、知的障がいを持つと考えられる俳優によるアンサンブルです。東京の公演では、アンサンブルから4名の俳優が出演します。

オーストラリアのビクトリア州ジーロングを拠点とする同劇団は、オーストラリアでも最も世界的に認められ、高い評価を受けているコンテンポラリー・シアター・カンパニーのひとつです。普遍的レパートリーの確立を目指し、劇団の地元やオーストラリア国内、そして海外でも幅広い公演を行っています。

今回の作品は池袋西口公園を舞台に、人通りの多い公共の場で展開されます。観客はヘッドフォンから俳優たちの声を聞き、人混みの中で展開される個人的なドラマを目のあたりにすることとなります。

 

<物語のあらすじ>

主人公のゲーリーとスティーブは、周りから見過ごされがちな目立たない人物です。

しかし、取引きのために二人の野心的なエグゼクティブに会うことになった夜から、思いがけず重要な役割を背負う運命となります。やがて物語が進むにつれ、小さな金属物の存在によって、私たち自身の小賢しくも、輝かしい日常の姿や課題が浮かび上がります。

障がい者や失業者など、社会のメインストリームから取り残され「生産性のない」とのレッテルを張られてしまった人々が、いかに敬意を払われることのない存在であると感じるのかについて、本物の移りゆく都会の中で描かれます。

のぞき見的な手法と都会風スリラーが交じり合ったこの作品はまた、 「何かをしてもらうには、対価を支払う必要がある」ことをまざまざと見せつけるという、われわれの潜在意識に対する挑戦的な作品ともなっています。

バック・トゥ・バック・シアターは1999年以降、演出家ブルース・グラッドウィンの下、広範な社会的、文化的な問題に対する出演者の意見を重視し、芸術的なメッセージを放ってきました。俳優陣と演出家、ゲスト出演者の協力を通じ、研究や即興、台本化のプロセスを経て作品は生み出されます。

本プログラムは、クリエイティブ・ヴィクトリアの支援を受けて開催されています。

公演日時は以下の通りです。
10月20日 午後2時
10月21日 午前11時/午後2時
10月22日 午前11時/午後2時
10月24日 午前11時/午後2時
10月25日 午後2時
10月26日 午後2時
10月27日 午前11時/午後2時
10月28日 午前11時/午後2時
10月29日 午前11時/午後2時