Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

オーストラリア大使館のユーカリの木に木彫り - ポール・ギラワー・ハウス氏制作

Paul Girrawah House
Ngambri (Walgalu) - Wallaballalooa (Ngunnawal) – Pajong (Gundungurra) – Wiradjuri (Erambie) peoples

Ngambri-Kamberri-Canberra Ngurang Ngumbaay (Kamberri Camp 1)
2025

Commissioned by the Australia Embassy, Tokyo

 

作者からのメッセージ

木への模様彫り(scarred trees)は、私の人生に常に重要な位置を占めてきた。私たち先住民および私たちの暮らしにおいて、木は大切な存在である。あらゆる木は親類であり、敬意と保護の対象でなくてはならない。木は budyans(鳥)を育て、家を提供すると共に、私たちのトーテムを守ってくれる。

私たち先祖や長老の魂は、木の中にある。木は私たちの固有性を支え、大地の一部にしてくれる。木には知識があり、私たち先住民や植物、動物の幸福を育み、保ってくれる。木は伝承や慣習の維持を助ける。

本作の模様は、カラス(Yuukeembruk)やワシ(Maliyan)を表現している。あらゆるWalgalu(Ngambri, Ngurmal)、Ngariguネーションの人々は、トーテムを継承している。つまりは各個人および集団は、特定の風景や動物・植物といった自然界の種と特別の関係を保っている。

本作は長老たちからの贈り物である。そこには、大地とそこに暮らす部族を認め、敬意を表し、称えよという意味が込められている。