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在日オーストラリア大使館

オーストラリア現代文学傑作選

「単一民族・単一文化」の白豪主義から、多文化・多民族の現実に目を向け、「差異」のアイデンティティへの転換をはかったオーストラリア。先住民や世界各地からの移民と共存する社会を目指す動きは、多様な背景に彩られた、豊穣な文学的成果にいま結実しつつあります。「オーストラリア現代文学傑作選」は、オーストラリアに出自をもつ、あるいは同国で活動する同時代の作家の文学作品を、10年をかけて1年1作のペースで紹介していくシリーズで、豪日交流基金によって助成を受けています。

本傑作選は以下の目的をもって刊行されます:

  • 国際的には高い評価を受けながら、日本では紹介されていない同時代の作家を紹介する

  • 文化的な背景やルーツが多様な作家による作品の刊行を通して、オーストラリア社会を多面的に紹介する

  • 出版を通じて、日豪の相互理解・交流を促進する

 

2023年 『地平線の叙事詩』
アレクシス・ライト

2023年6月− 有満保江訳

オーストラリアを代表するアボリジナル作家が、歴史に引き裂かれた無数の人々に捧げる「世界文学」。

オーストラリアの大地に何万年と住み続けてきた先住民とイギリスからの入植者“白い幽霊”との出会いに始まる、時空を超えた悲しくも美しい叙事詩。

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2022年 『旅の問いかけ』
ミシェル・ド・クレッツアー

2022年1月− 有満保江、佐藤渉訳

驚きに満ちていて悲しい。それが旅だった。オーストラリアとスリランカ。遠く隔たった二人の主人公の半生と束の間交錯するその道のりが紡ぎ出す、現代世界をめぐる「旅」の諸相。
「この美しく組み立てられた小説の独創性と奥深さを、 限られた紙幅で描写することはとてもできない」(A・S・バイアット) 各国の批評家から絶賛され、著者を一躍世界的作家に仲間入りさせたオーストラリア現代文学屈指の傑作、待望の邦訳。

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2018年 『グリーフーある殺人事件裁判の物語』
ヘレン・ガーナー

2018年11月− 加藤めぐみ訳

オーストラリア現代文学傑作選 第6巻。2005年9月4日、別れた妻が親権をもつ息子たちとの面会日、3人の息子を乗せた車は突然道を外れて沼に沈み、助かったのは運転していた父親だけだった。これは悲劇的な事故だったのか、それとも元妻への復讐だったのか?
オーストラリア全土で激しい議論を巻きおこした事件の裁判過程をつぶさに追い、「正義」をめぐる尋常ならざる法廷ドラマを描きだしたノンフィクション。

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ヘレン・ガーナー『グリーフ—ある殺人事件裁判の物語』出版記念会
「『グリーフ』は私たちに何を語りかけるのか—息子3人殺害容疑裁判を報じたノンフィクションをめぐる豪日作家の対話」

日時:2018 年 11 月 1 日(木)
参加費:3,000 円(書籍代含む、逐次通訳付き)
第一部 トークセッション
講演:ヘレン・ガーナー「『グリーフ』について」(仮)
対談:中島京子 × ヘレン・ガーナー
モデレーター 加藤めぐみ(『グリーフ』訳者、明星大学教授)

 

 

2017年 『ほら、死びとが、死びとが躍る』 キム・スコット

2017年5月25日- 下楠昌哉・訳

オーストラリア現代文学傑作選 第5巻。アボリジナルにルーツを持つ作家が、オーストラリア現代文学に切り拓いた新たな地平。先住民と入植者が育んだ幸福な友情と対立の物語。

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日豪作家フォーラム「アボリジニ作家と語るーキム・スコット氏を迎えて」

2017年10月14日


 

        

 

2015年 『闇の河』 ケイト・グレンヴィル

2015年12月31日- 一谷智子訳

オーストラリア現代文学傑作選 第4巻。新たな生を希求して「未開」の入植地に移り住んだ一家と、その地で永く生を営んできた先住民との邂逅。建国神話の奥に潜む闇(シークレット)を上質な小説にしたてあげた、オーストラリア文学史上屈指の国民的ベストセラー。

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2014年 『スラップ』 クリストス・チョルカス

2014年12月24日- 湊圭史訳

オーストラリア現代文学傑作選 第3巻 『スラップ』 著者クリストス・チョルカス 刊行を記念し、来日しました。『スラップ』執筆の背景と多文化・多民族社会で文学が果している役割についてお話いただきました。刊行記念会のほかに、対談や講演に参加しました。

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2013年 『ブレス』 ティム・ウィントン

2013年12月− 佐和田敬司訳

オーストラリア屈指の人気作家ティム・ウィントンの代表作『ブレス』がオーストラリア現代文学傑作選第2巻として出版。著者自らの少年時代に重ねあわせて綴ったサーフィンに賭ける青春。

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2012年 『異境』 デイビッド・マルーフ

2012年2月− 武舎るみ訳

オーストラリア現代文学の傑作のひとつとして名高いデイビッド・マルーフ氏の著書『Remembering Babylon』の日本語翻訳版『異境』が出版されました。

『異境』は株式会社現代企画室が、豪日交流基金の助成を受け、オーストラリア現代文学傑作選の第一弾として出版したものです。2012年2月28日、ブルース・ミラー駐日大使は同作品の門出を祝し、オーストラリア大使館にて出版記念会を開催しました。

『Remembering Babylon』は、賞金額の大きさで知られる第1回国際IMPACダブリン文学賞をはじめ、優れた英仏翻訳小説に贈られるフランスのボードレール賞 (Prix Baudelaire) やロサンゼルス・タイムズ文学賞(最優秀長編賞)など国際的な賞を多数受賞しており、世界的に権威のあるイギリスのブッカー賞や、オーストラリアで最も著 名な文学賞であるマイルズ・フランクリン賞の最終候補作品にも選出されています。

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ABCラジオ番組:Books and Arts Daily - Australian Literature in Translation(英語)