Australian Embassy Tokyo
在日オーストラリア大使館

戦時の過去を振り返り、日本との和解と友情を育むオーストラリア

2024年8月9日

 

オーストラリア政府は今週、第二次世界大戦で犠牲となった人々のご冥福を祈ると共に、日本との和解や結束、友情を育むいくつかの行事に出席しました。

アンソニー・アルバニージー首相は8月4日、オーストラリアのカウラ市で起きた日本人捕虜脱走事件から80年が経過したのに合わせた追悼行事に出席し、第二次世界大戦中、最大規模の捕虜脱走事件で命を落とした238名の人々のために献花を捧げました。

市の人々がこの80年間、日本の戦没者を手厚く弔ってきたことから、カウラは日豪の和解のシンボルとみなされています。

ジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使は8月6日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に出席し、オーストラリアを代表して犠牲者のご冥福を祈りました。

またオーストラリア大使館は本日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席し、原爆で命を落とした方々の御霊に哀悼の意を捧げました。

オーストラリアは日本と手を取り合い、核兵器のない世界の実現を目指しています。

カウラ市の日本人捕虜脱走事件から80年が経過したのに合わせ、アルバニージー首相は改めて、平和と日豪関係に対する思いを新たにする談話を発表しました。

「第二次世界大戦の暗黒な日々の後に、日豪の友情が育まれたのを思い出すことが大切である。この友情はお互いへの尊敬や称賛、協力を土台にしている。国民同士の交流が両国を豊かにしてきたのであり、こうした交流は平和のために立ち上がる必要性を思い出させてくれる。」

カウラ事件80周年記念式典 アルバニージー首相、フェイガン・カウラ市長のコメント

 

 

写真 1. 2024年8月4日、カウラ市で献花するアンソニー・アルバニージー首相

 

写真 2. 2024年8月6日広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式の公式プログラム 

 

写真 3. オーストラリア大使館は2024年8月9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席